
バラの立ち方・咲き方による分類。
まず第一に、ハイブリッドティーローズというカテゴリー。
上の写真の、バラ イングリッドバーグマンなど、現代のバラの切り花1輪咲きは、ほとんどハイブリッドティーの系統です。
長い間、先人たちが理想のバラを求めて交配を繰り返した結果、このハイブリッドティーローズが誕生しました。
四季咲きです。
第1号は、1867年のラ・フランスというバラ。
それ以前のバラをオールドローズ、それ以降のバラをモダンローズといいます。
ハイブリッドティーのバラとしては、イングリッドバーグマン、マリアカラス、
ピース、ヘンリーフォンダ、カーディナル、メルヘンケニギン、
プリンセスドゥモナコ、シャルルドゴール、ブルームーン、パパメイアン、
ジャストジョイ、ロイアルハイネス、ジュリア、レオニダス、熱情、ベルサイユのばらなどなど、数多くあります。

次に、フロリバンダ。
フロリバンダは多花という意味。
最初に日本のノイバラとコウシンバラを掛け合わせてポリアンサ系を作り、
ポリアンサ系とハイブリッドティー系を掛け合わせて、フロリバンダを作りました。
フロリバンダは中輪房咲き性で長い間花を楽しめることから、花壇やグランドカバー用の主流です。
四季咲きです。
上の写真のブルーバユー、ニコル、マチルダ、ブライダルピンク、
ゴールドバニー、桜貝、イントゥリーグ、プリンセスミチコ、エドガードガ、
フレンチレース、ヨハンシュトラウスなど人気のバラがいっぱいあります。
ハイブリッドティーとフロリバンダは、ともに木立性ですが、立ち方・咲き方が違うのです。

次に、つるバラ。
四季咲き木立性のハイブリッドティーローズやフロリバンダに対し、
つるバラは、一季咲き(春咲き)のツル性のバラです。
つるバラの中には、秋に返り咲く品種もあります。
写真のピエール・ド・ロンサール、安曇野、カクテル、さんしょうばら、
ナニワイバラ、デュプタント、ドクターヒューイ、ニュードーン、春霞、ブルーランブラー、モーツァルトなど、いろいろあります。
日本の野ばら(ノイバラ)もつるばら。
一重咲き一季性で実付きがよく、実はローズヒップと呼ばれます。