
少し前に、「花のように見えて、実は苞(ほう)である花」を、このお花の豆知識で取り上げました。
苞(ほう)とは、蕾を包む葉っぱが変形したものでしたね。
今日は、「花のように見えて、実は萼(がく)である花」を特集します。
写真のオシロイバナ。
花のように見えるところは実は萼で、なんと花弁がありません。

ホオズキの周りのオレンジ色の部分は萼です。
花の咲いた後に六角状の萼の部分が発達して果実を包み袋状になるのです。

次に、ガクアジサイ。
ガクアジサイのお花は真ん中のプチプチと見えるところがお花。
まわりのお花に見えるところは装飾花と呼ばれますが、萼です。
だから、ガクアジサイなんですね。
アジサイは、日本が原産地。
もともとのアジサイは、全てガクアジサイです。

ガクアジサイ同様、スターチスも有名です。
花屋さんも、多分唯一知っているとしたら、スターチス。
青いところは萼で、中の白いところが花。
あと、意外なのがチューリップ。

チューリップは、花びらが6枚に見えますが、外側の3枚は萼なんです。
チューリップの蕾がまだ固いころ、黄緑色に見えるのは本来の萼の名残りの色のようです。

クレマチスも、写真の青いところは萼。
クレマチスには、花びらがありません。

アネモネも同じです。
花に見えるところは萼。
花びらがありません。

アヤメも花のように見えるところの、下の3枚は萼。
網目模様の3枚です。
うさぎの耳のように立っているところがお花です。
ビックリですね!