
京鹿子、初夏にピンク色のつぶつぶの小さい花を密生させて咲く。
もともと京鹿子とは、京都で染めた「鹿の子絞り」のこと。
絞り染めの一種で、鹿の斑点のような模様をぎっしり並べたピンク色の絞りのこと。
ところが、同じころ似たような花がある。
その名は、シモツケ。

上の写真がシモツケです。
似ていますよね。
京鹿子はバラ科シモツケソウ属の多年草。
シモツケはバラ科シモツケ属の落葉低木です。
この2種類の見分け方は、ある意味簡単です。
京鹿子は紅葉のような掌形の葉っぱ、シモツケは笹の葉っぱの形。
これは、ある意味分かりやすい。
ところで、ややこしいのが、シモツケではなくてシモツケソウ。

シモツケソウはバラ科シモツケソウ属の多年草。
京鹿子と同じ、バラ科シモツケソウ属の多年草。
どうりで、似ている。
葉っぱだって、紅葉の掌形。
葉っぱはよく見ると、同じ紅葉形だけど、京鹿子はギザギザがあり、
シモツケソウにはギザギザがない。
でも、実は大きな分かりやすい違いがあったのです。
京鹿子には、トゲがない。
シモツケソウには、トゲがある。
見た目では分かりづらいけど、触って判断してくださいね。
一件落着です。