秋のイベントとして定着したハロウィン。
ご自宅を飾ったり、パーティーに持参したりする花束やアレンジメントも、せっかくなら季節感あふれる「ハロウィンらしい」雰囲気に仕上げたいですよね。
いつものお花に少しの工夫を加えるだけで、グッとハロウィンのムードが高まります。お花屋さんならではの視点から、花材選びからデコレーションまでの具体的なテクニックをご紹介します。

1. 「色」で表現するハロウィンカラーマジック
ハロウィンらしさを最も簡単に表現できるのが配色です。メインカラーとサブカラーを意識して選びましょう。
メインカラーは暖色系
オレンジ カボチャの色そのもの。温かさ、陽気さ、祭りの賑やかさを表現します。
黒(濃い紫・茶) 暗闇や夜、ミステリアスな雰囲気を演出します。
サブカラーで深みを出す
深紅(ボルドー) 魔女や吸血鬼を連想させる深みのある赤。大人っぽく、シックな雰囲気に。
黄色 パンプキンランタンの光や、秋の収穫の喜びを表現します。
グリーン 苔や蔦、魔女の薬草などを連想させる、くすんだグリーンやモスグリーンを選ぶと雰囲気がアップします。
| おすすめの色の組み合わせ | 演出できる雰囲気 |
| オレンジ + 黒(濃紫) | 定番で賑やかなハロウィン |
| ボルドー + くすみグリーン | 大人っぽく、シックでエレガント |
| オレンジ + クリーム色 | 収穫祭のような温かい雰囲気 |
2. 「素材」で取り入れる!秋とホラーのモチーフ
お花だけでなく、秋の収穫物やユニークな花材をプラスすることで、一気にハロウィンらしさが増します。
必須アイテム「カボチャ」
アレンジメントに**ミニカボチャ(おもちゃカボチャ)**を添えるだけで、ハロウィンムード満点になります。花器の代わりにくり抜いたカボチャを使うのも、インパクトがあって素敵です。
秋の「実もの」や「葉物」
観賞用トウガラシ 赤や紫、オレンジの実が付き、ユニークな形が楽しい雰囲気を醸し出します。
ケイトウ(鶏頭) モコモコとしたユニークな形は、おどろおどろしい雰囲気を演出するのに最適です。
ワレモコウ、紅葉した葉 秋の深まりを感じさせる渋い色合いの葉や、ドライフラワー素材を加えると、アンティークな雰囲気に。
個性的な「花材」
濃い紫や黒っぽい色合いのチョコレートコスモスや、スパイダー咲きの菊など、少し変わった形や色のお花を選ぶと、ミステリアスな雰囲気を高められます。
3. 「資材」で仕上げる!最後のデコレーション
花材や配色が決まったら、ラッピングや資材でハロウィンらしさをプラスして完成度を高めましょう。
ラッピング素材
いつもはシンプルな透明セロハンも、黒や紫の不織布、または麻布などのナチュラル素材で包むと、シックで異国情緒あふれる雰囲気になります。
リボンや飾り
クモの巣柄やコウモリ柄の細いリボンをプラスする。
黒いレースや麻ひもを組み合わせる。
小さなフェルト製のコウモリやクモのオーナメントをワイヤーでアレンジに忍ばせる。
これらの小さな工夫一つ一つが、花束やアレンジメントに「ハロウィンの魔法」をかけてくれます。
いつものお花にオレンジや深い紫の配色と、カボチャや実もののモチーフを取り入れるだけで、グッとハロウィンらしい特別な花飾りになります。
ぜひこの秋は、あなたのセンスを活かして、ユニークで素敵なハロウィンフラワーを楽しんでみてくださいね!

