「冬はお花が長持ちする」と言われますが、実は冬ならではの落とし穴があるのをご存知ですか?
暖房の効いた室内は、お花にとって意外と過酷な環境です。
お気に入りの花束を1日でも長く、美しく咲かせ続けるために。
プロが実践している冬の管理ポイントを、「水・場所・乾燥対策」の3つの視点で解説します。
【水】水温と雑菌に注意!「冷たすぎない水」が鍵
冬の水道水は非常に冷たくなります。お花が水を吸い上げる力を助けるために、水換えには少しの工夫が必要です。
水温は「室温」に近いものを
キンキンに冷えた水は、お花の吸水力を弱めてしまうことがあります。蛇口から出たての水ではなく、少し室温になじませた水か、ごくわずかにぬるま湯を混ぜた常温に近い水を使うのが理想です。
水の量は「少なめ」が基本
冬場は水が腐りにくいとはいえ、茎が水に浸かりすぎるとそこから傷みやすくなります。特にチューリップやガーベラなどの茎が柔らかい花は、下から3〜5cm程度の「浅水」で生けるのが長持ちのコツです。
水換えの頻度
2〜3日に一度は水を替え、その際に花瓶の中を洗い、茎の切り口を数ミリ切り直す(水切り)ことで、吸水ルートを常に清潔に保ちましょう。
【場所】「暖房の風」は最大の天敵!
冬の室内で最も気をつけたいのが、エアコンやファンヒーターによる「温風」と「温度差」です。
風が直接当たる場所はNG
暖かい風が直接お花に当たると、花びらや葉から水分が急激に奪われ、一晩でしおれてしまうこともあります。必ずエアコンの風が当たらない場所に飾りましょう。
温度変化を小さく
日当たりの良い窓辺は昼間は暖かいですが、夜間は急激に冷え込みます。この激しい温度差はお花を疲れさせてしまうため、夜間は部屋の中央寄りに移動させるなどの気配りが効果的です。
【乾燥対策】空気の乾燥からお花を守る
冬の室内は非常に乾燥しています。お花も人間と同じように「保湿」が必要です。
霧吹きで「空中湿度」を上げる
お花全体に細かな霧吹きをしてあげると、花びらの乾燥を防ぎ、みずみずしさを保つことができます。ただし、花びらに大きな水滴が残るとシミの原因になることもあるので、ふんわりと空気を湿らせるイメージで行いましょう。
「つぼみ」に近い花を選ぶ
お花を買う時は、満開のものよりも少し「つぼみ」に近いものを選んでみてください。冬はゆっくりと開花が進むため、つぼみから開花、そして満開までの過程を長く楽しむことができます。
冬こそ「1本」の存在感が光ります
冬は春咲きのお花が豊富です。
チューリップ、スイートピー、フリージャ、ラナンキュラス、アネモネ...
家全体を飾れれば最高ですが、まずはお気に入りの1本を、暖房の影響を受けにくい玄関や洗面所に飾ってみてください。
冬は、驚くほど長くあなたの目を楽しませてくれるはずです。

